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2021.02.10

高齢者向けの介護サービスはどんなものがある?展開されているサービスの種類や特徴を解説

「介護サービス」と一言で言っても、その種類は非常に多く、サービス内容や細かい特徴もそれぞれ異なります。
各サービスを知らずにその中から自分に適切な施設を見つけるのは難しいはずです。

今回は、介護サービスの種類とそれぞれの特徴について詳しく説明していきたいと思います。

介護サービスとは|介護を必要とする人が受けられるサービス

介護サービスとは、介護を必要とする高齢者が受けられるサービス総称のことです。

要介護認定を受けた要介護1〜5の人が対象で、ケアマネージャーを通して各事業所に申請します。
介護保険が適用されるため基本的に自己負担は1割ですが、世帯所得によっては2割、3割となるので注意しましょう。

また、介護サービスは事業所によってその内容や特徴が様々です。
日常生活の自立を目指すには、自分に合った適切なサービスを利用すべきでしょう。

介護サービスの種類3つ|「居宅」「施設」「地域密着型」


介護サービスの種類は大きく分けて「居宅サービス」「施設サービス」「地域密着型サービス」の3つに分けられます。
適切なサービスを見つけるためにも、介護サービスの種類をそれぞれ把握しましょう。

居宅サービス

居宅サービスでは、自宅で今までの生活を送りながら様々なサービスを受けられます。
もしくは住宅とみなされる施設へ一時的に入居できます。
他者と関わることが少ないサービスのため、自宅でストレスなく生活を送りたい人におすすめです。
居宅サービスは全部で9種類あります。

施設サービス

特別養護老人ホームや介護老人保健施設といった、施設へ入居してサービスを受けることを施設サービスといいます。
食事介助や排泄介助の身体介護だけでなく、リハビリや機能回復訓練を受けられます。
身体機能の向上や認知症予防を行い、日常生活の自立が目指せるでしょう。

地域密着型サービス

高齢者が住み慣れた地域で生活を送りながら様々なサービスを利用できる、それが地域密着型サービスです。
事業者の運営は市町村が行っているため、地域ごとのイベントやレクリエーションが豊富です。
スタッフや利用者は顔なじみになりやすく、低ストレスで生活を送れるでしょう。
地域密着型サービスを利用するには事業所と同じ地域に住んでいる必要があります。
そのため、地域ごとの限られた事業所から選択するしかありません。

居宅サービスの種類|「訪問」「通所」「短期入所」

ここまで、介護サービスの種類を解説しました。次に居宅サービスの種類を見ていきましょう。
「訪問介護サービス」「通所介護サービス」「短期入所介護サービス」の3つに大きく分類されます。

訪問介護サービス

介護士や看護師が自宅へ訪問してサービスを行います。
リハビリや生活支援など、事業所によってサービス内容が異なります。
住み慣れた自宅で生活を送れてストレスフリーなのが特徴です。

訪問介護

訪問介護では、資格を持ったプロの介護士が自宅へ訪問します。
自宅で身体介護や生活援助を受けられ、ストレスなく自立を目指せるでしょう。
サービス内容によって料金が異なるため事前に確認しましょう。

➡『在宅生活を続けられる訪問介護とは?』

訪問入浴

介護士2人と看護師1人が訪問して入浴介助全般を行うのが訪問入浴です。
入浴前後の健康チェックや簡単な医療行為が備わっており、安心して入浴できます。
また専用浴槽を用いることで衛生面も万全です。

訪問入浴についてはこちらを参考ください。
➡『訪問入浴のサービス内容とメリットを解説』

訪問看護

資格を持った看護師または保健師が訪問して医療サービスを行います。
主治医が作成した「訪問看護指示書」に沿ってサービス内容が決められ、医療行為に限らず清潔に関する排泄介助や入浴介助も受けられるのが特徴です。

➡『自宅で医療行為が受けられる訪問看護とは?』

訪問リハビリテーション

訪問リハビリテーションでは、理学療法士や作業療法士といったリハビリ専門のスタッフが訪問。
そして本格的なリハビリで身体機能の向上を目指せます。
歩行訓練や食事訓練に取り組むことで生活の質を引き上げ、ご家族に適切な相談やアドバイスが行われます。

➡『訪問リハビリテーションの利用条件とは?』

居宅療養管理指導

居宅療養管理指導とは、医師や歯科医師などの医療従事者が訪問して療養上の管理や相談を行うサービスのことです。
服薬の相談なども一緒に受けられるため、自宅で医療知識を教われます。
この居宅療養管理指導を利用する場合はかかりつけ医や歯科医師に相談しましょう。

通所介護サービス

通所サービスは、日中のみの施設でリハビリや介護サービスを受けられます。
直接足を運ぶ必要があるため、訪問サービスに比べると少し面倒だと感じるかもしれません。
ですがその分、複数の利用者とコミュニケーションをとれる、自宅より設備が整っているなどのメリットがあります。

デイサービス

日帰りで介護やレクリエーションを受けられる通所型サービスです。
レクリエーションが充実しており、ほか利用者と楽しみながら自立を目指せます。
もちろん一般の生活援助や身体介護も受けられます。

デイサービスについてはこちらを参考ください。
➡『日帰りで介護を受けられるデイサービスとは?』

デイケア

デイケアとは、通所型で医療行為やリハビリをメインに行うサービスのことです。
理学療法士などによる本格的なリハビリを受けられ、身体機能の向上が期待できるでしょう。
デイケアは医療介護サービスに属しており、別名は通所リハビリテーションです。

➡『本格的なリハビリを受けられるデイケアとは?』

短期入所介護サービス

短期入所介護サービスは、特別養護老人ホームなどの施設へ一時的に入居できるサービスです。
3日間〜1週間ほどが一般的で、最高で30日間入居できます。
入居する施設によってサービス内容が様々で、介護や医療行為のほかリハビリや機能回復訓練も利用可能です。

短期入所生活介護

短期入所生活介護は別名「ショートステイ」と呼ばれ、特別養護老人ホームや有料老人ホームに短期間の入居ができます。
介護・医療・レクリエーションといった様々なサービスを受けられ、入居している利用者と共に生活を送れます。
➡『家族の介護問題を解決できるショートステイとは?』

短期入所療養介護

医療行為をメインとする施設に短期間入居してサービスを受けられます。
介護老人保健施設や病院が短期入所療養介護の対象です。
医療行為だけでなく、食事介助や入浴介助といった身体介護も利用できます。

施設サービスの種類|「老人福祉」「老人保健」「療養型医療」

介護老人福祉施設

介護老人福祉施設は別名「特別養護老人ホーム」ともいわれる施設です。
日常生活をご自身の力で送れるよう生活援助や身体介護、レクリエーション、機能回復訓練など様々なサービスが受けられます。
看護師が常駐している施設が多く医療行為が万全なので、安心して生活を送れるでしょう。
またにぎやかで明るいのが介護老人福祉施設の特徴です。
入居の際には入居一時金が不要で利用料金を抑えられますが、施設の利用には要介護3以上でなければなりません。

➡『65歳でも入居の難しい特別養護老人ホームとは?』

介護老人保健施設

介護老人保健施設は医療分野に特化しています。
医療行為はもちろん、身体介護、リハビリテーションを受けられ、短期間で身体機能の向上が見込めるでしょう。
介護老人保健施設の目的は在宅復帰ですので、3ヶ月程度の短期利用がほとんどになります。
介護老人福祉施設と同様、入居一時金は不要です。

➡『在宅復帰を目的とした介護老人保健施設とは?』

介護療養型医療施設

比較的に重度な要介護者が入居し十分な医療行為とリハビリが受けられる施設を、介護療養型医療施設といいます。
医療法人が運営する施設のため医師や看護師の人員配置が手厚いのが特徴です。
レクリエーションが充実していないため、娯楽目的には向いていません。

地域密着型サービスの種類|全部で9つ

定期巡回・随時対応型訪問介護看護

訪問介護と訪問看護が一体となって定期巡回を行うサービスです。
24時間365日受けられ、1日に何回も受けられます。
緊急時でも早急に看護サービスの利用ができるため、ひとり暮らしの高齢者でも安心して生活を送れるでしょう。

夜間対応型訪問介護

高齢者が24時間安心して生活できるよう、夜間帯に訪問して介護サービスを受けられます。
訪問するのは介護士なので生活援助や身体介助のみで、医療サービスは利用できません。
また、「定期巡回」と「随時対応」の2種類があります。
夜間帯の緊急時でも介護サービスを受けられるのが大きなメリットでしょう。

認知症対応型通所介護

認知症の高齢者を対象にした通所型の介護サービスで、別名「認知症デイサービス」とも呼ばれます。
認知症を進行させない取り組みとしてレクリエーションや機能回復訓練に注力されています。
定員が12名以下とやや少なめで、利用者同士のコミュニケーションが多いのが特徴です。

小規模多機能型居宅介護

「通い」「訪問」「宿泊」の3種類を使い分けれます。
24時間の利用が可能で、日常生活の自立を目的にしています。
ほか事業所と契約する手間が省け、高齢者に優しくストレスがかかりにくいでしょう。
小規模多機能型居宅介護について、詳しくまとめています。ぜひ参考にしてください。

➡『小規模多機能型居宅介護の料金と定員数』

認知症対応型共同生活介護

グループホームと呼ばれる地域密着型サービスです。
定員が9名とかなり少人数の構成で日常生活の援助が受けられます。
掃除や洗濯といった家事を利用者同士が協力して行い、認知症の進行を防ぎます。
かなり家庭に近い環境で生活できるでしょう。

➡『グループホームのサービス内容と利用条件を解説』

地域密着型特定施設入居者生活介護

地域に密着した有料老人ホームなどが「地域密着型特定施設入居者生活介護」です。
定員が29名以下とほかサービスに比べて多いため、多数の利用者と関われるメリットがあります。
またサービスは施設によって様々で、生活援助や身体介助、レクリエーションが充実しています。

地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護

地域に密着した小規模な特別養護老人ホームなどがこのサービスに当てはまります。
明るく家庭的な雰囲気が特徴的で、地域ごとのイベントやレクリエーションを存分に楽しめるでしょう。
地域密着型の特色を活かしているサービスだといえます。

看護小規模多機能型居宅介護(複合型サービス)

「通い」「宿泊」「訪問介護」その3種類に加えて「訪問看護」が利用できます。
介護サービスのほかに訪問看護の医療行為も受けられるので、安心した生活が実現できるでしょう。
日常生活の自立を安全に目指したい人におすすめです。

地域密着型通所介護

日帰りで受けられる地域密着型の通所サービスのことです。
一般の生活援助だけでなく機能回復訓練やリハビリも受けられ、身体機能の向上を目指せます。
看護師が常駐している施設が多いため、安心して利用できるでしょう。

まとめ|自分に適切な介護サービスを選択しよう

今回は、介護サービスの種類と特徴について紹介してきました。
介護サービスとは、介護を必要とする高齢者が受けられるサービス総称のことで、要介護1〜5の人が対象となります。
利用にはケアマネージャーをとおすしてから各事業所への申請を行いましょう。
介護サービスには大きく分けて「居宅サービス」「施設サービス」「地域密着型サービス」の3種類があり、特徴やサービス内容がそれぞれ異なります。

日常生活の自立を目指すためには、自分にとって適切な介護サービスを利用する必要があるはずです。
各サービスの理解を深めて、適切な介護サービスを選択していきましょう。