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2021.01.25

介護サービスと利用者をつなぐケアマネジャーとは?相談できる内容や探し方を解説

「これから必要になる介護サービスのため、ケアマネジャーについて詳しく知っておきたい」

そんな方々にご一読いただければと思います。

ケアマネジャーとは、介護サービスと利用者をつなぐ専門職種のこと。
介護サービスを利用するにあたってケアマネジャーは非常に重要となり、安易に選んでしまうと納得できないサービスを提供される可能性があります。

後悔しないためにも、ケアマネジャーに相談できる内容、探し方と良い人の特徴についてこれからご説明いたします。

ケアマネジャーとは|利用者と介護サービスをつなぐ職種

はじめにケアマネジャーの基礎についてご説明します。

ケアマネジャーとは、利用者と介護サービスをつないでくれる専門職種のこと。
利用者の要介護度や性格を考慮して、認知症や身体状況が悪化しないよう相談に乗ってくれます。

そもそもケアマネジャーになるためには「介護支援専門員」という正式な資格が必要です。
試験を受講する前提として介護福祉士や看護師、社会福祉士など国家資格のいずれかを所有しており、各資格に基づく業務を5年以上経験しなくてはいけません。
試験に合格したのちはケアマネジャー研修を修了することで、正式な資格を受け取れるのです。
そのためケアマネジャーは介護や医療分野に特化したプロのマネジャーといえるでしょう。

ケアマネジャーに相談できる内容とは?


続いて、ケアマネジャーに相談できる内容を見ていきましょう。

ケアマネジャーは利用者の身体状況や認知症の進行具合を判断し、その人に合った適切な介護サービスを提供します。
介護サービスを利用するにあたっての相談や利用後の報告、サービス内容の見直しをケアマネジャーと一緒に行えるのです。

なおケアマネジャーに支払う利用料は介護保険から全額給付されるので、利用者の自己負担はありません。
その他ケアマネジャーに頼める内容は下記の通りです。

■ケアマネジャーに相談できる内容

  • 利用者や家族からの介護相談
  • 相談からの回答や介護サービスの提案
  • 介護サービス計画書(ケアプラン)の作成
  • 介護サービスとの連携、状況確認または報告
  • 自宅訪問による相談

また要介護認定もケアマネジャーが行えます。要介護認定が済んでいない方はケアマネジャーに頼むのも1つの手です。

要介護認定についてはこちらを参考ください。
→『介護保険に必要な要介護認定とは?』

ケアマネジャーの探し方|お近くの事業所へ相談を

ケアマネジャーは利用者の要介護度によって担当する事業所が異なります。
要支援者は「地域包括支援センター」、要介護者は「居宅介護支援事業者」のケアマネジャーが担当します。

ケアマネジャーを探すには、お住まいの市区町村の「介護保険課」もしくは「地域包括支援センター」へ相談するのが一般的です。

各事業所では居宅介護支援事業所のリストか「ハートページ」を提供されるので、そのいずれかから自分に合ったケアマネジャーを見つけます。

居宅介護支援事業所のリストやハートページはどちらも無料で利用できます。
参考:介護サービス事業所ガイドブック|ハートページ
※ハートページとは、介護サービスの選び方やケアマネジャーの情報が乗っている冊子のこと。

もし希望のケアマネジャーが決まっているのであれば、居宅介護支援事業所へ直接相談するのもありでしょう。
どちらにしても、ケアマネジャーを探すには各種事業所へお問い合わせください。

良いケアマネジャーの見分け方|3つのポイント

では、良いケアマネジャーの見分け方についてご説明します。
良い特徴を理解して自分や利用者に合ったケアマネジャーを見つけましょう。

  1. 親身になって聞いてくれる
  2. 介護以外の知識がある
  3. 守秘義務を説明してくれる

親身になって聞いてくれる

親身になって話を聞いてくれるのは良いケアマネジャーだといえるでしょう。

利用者にとっての適切な介護サービスへつながるためです。
ケアマネジャーは介護の知識を十分持ち合わせていますが、利用者の特徴を知らなければ適切なサービスを提案できません。
そこで利用者やご家族の話を聞いてもらうことで、その人に合った適切な介護サービスへ近づきます。
一方、事務的で話を聞いてくれないケアマネジャーでは、良い信頼関係を築くのは難しいのです。
そのため親身になって話を聞いてくれるケアマネジャーが好ましいでしょう。
まずは話を聞いてくれているか、考えてくれているかを確認してみてください。

介護以外の知識がある

介護以外の知識を持ち合わせているケアマネジャーは非常に良いといえます。

なぜなら総合的な判断ができるためです。
ショートステイやデイサービスといった介護サービスは、介護だけでなく医療や機能回復訓練など様々なサービスを提供しています。
介護以外の医療やリハビリ知識がケアマネジャーにあることで、介護サービス全般を深く理解できて総合的な判断ができるのです。
その判断はのちとして、利用者の身体機能の維持や満足度に繋がる非常に重要な要素となります。
ケアマネジャーに介護知識があるのは当然ですが、ほかの専門知識があるとさらに良いといえるでしょう。

守秘義務を説明してくれる

ルールや守秘義務をしっかり説明してくれるケアマネジャーを選びましょう。

なぜ、守秘義務を説明してくれるケアマネジャーが良いのでしょうか?
それは後々トラブルになりづらいからです。

ケアマネジャーと契約するとき「重要事項説明書」を一緒に確認します。
そのときに細かい守秘義務を説明してくれるケアマネジャーと、そうでないケアマネジャーがいるはずです。
守秘義務にはとても重要なルールが書かれており、その内容を知らないとトラブルになる可能性が高まります。
その場で納得できないことが解決できればケアマネジャーを信頼でき、のちの様々なトラブルを避けられるでしょう。
介護サービスを利用するにあたってはケアマネジャーの影響が左右されるため、信頼できる人を見つけましょう。

ケアマネジャーとうまく関わる方法


ケアマネジャーとうまく関わるには自分の希望を十分に伝えることが大切になります。

ケアマネジャーは知識や経験から適切な介護サービスを提供してくれますが、利用者の好みや苦手なものまではわかりません。

例えば大人数の施設が嫌という要望を伝えず、施設選定をケアマネジャーに丸投げしてしまうと、安くて評判が良いことから大規模の特別養護老人ホームへ入居が決まってしまう、なんてこともありえます。
ケアマネジャーはあくまで、今ある情報をもとに総合的な判断をしているだけです。
どうしても外せない希望があるなら事前に伝えておきましょう。

なお、ケアマネジャーには個人情報を守る義務があるのでプライバシーを伝えても安心です。
そのため上手く関わっていくためには自分の要望をしっかり伝えましょう。

またお互い理解したつもりで話を進めてしまうとトラブルの原因になるので、疑問点や不安点があれば都度相談してください。

ケアマネジャーは途中変更も可能◎

一度ケアマネジャーを決めたら変更できない、そう思われがちです。
しかしケアマネジャーと上手くいかない場合は途中で変えることができます。

利用者にはケアマネジャーを選ぶ権利があるのです。
提携している事業者にほかのケアマネジャーがいれば、その中から選択して変えられます。
いない場合は別の事業所と提携し直し、ケアマネジャーを変更できます。

人それぞれ合う合わないがあるはずです。
納得できないままだとトラブルになるリスクがあるため、合わないと感じたら早めに変更しましょう。
ケアマネジャーを変えたとしても利用中の介護サービスは継続できます。不満があれば提携している事業所へ相談してみてください。

まとめ|まずはケアマネジャーに相談しよう!

今回は、ケアマネジャーの探し方、相談内容や良い人を見分ける方法についてご説明いたしました。

ケアマネジャーとは利用者と介護サービスをつなぐ職種のことです。
利用者との相談や介護サービスの提案、介護サービス計画書の作成など、様々な内容をケアマネジャーに頼むことができ、探し方はお近くの介護保険課もしくは地域包括支援センターへ相談しにいくのが一般的です。

自分の力だけで適切な介護サービスを見つけるのは難しいでしょう。
そんなときは介護や医療の専門知識を持ち合わせたケアマネジャーへ相談するのをおすすめします。
素晴らしいケアマネジャーを見つけるためにも、この記事が参考になれば嬉しいです。

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