1. 介護施設の口コミ・評判なら介護の評判
  2. 介護に関するコラム
  3. 介護の用語

2021.02.05

運動機能の低下を招くパーキンソン病とは?具体的な症状や予防方法を解説

パーキンソン病は手足に震えやこわばりが起こり、運動機能の低下を招いてしまう病です。
それは高齢になればなるほどリスクが高まり、最終的には寝たきりになる非常に危険な病気なのです。
パーキンソン病を詳しく理解して、早期発見と早めの予防をしましょう。

この記事では、パーキンソン病の具体的な症状と予防方法についてご紹介します。

パーキンソン病とは|運動機能の低下を招く病気

パーキンソン病は、50〜65歳の人に発症しやすく高齢になればなるほどリスクが高まります。
日本に15万人以上の患者がいるとされており、高齢者に限らず若者が発症するケースもあるのです。

症状としては、手足の震えやこわばりが起こるなど運動機能に障害が見られます。
症状は何年もかけてゆっくりと進行し、最終的には寝たきりの状態になる危険な病気です。

このパーキンソン病は発症してからの治療が難しく、完治させるのはほぼ不可能だといわれています。
しかし早い段階で予防すれば症状を食い止められるので、早期発見を心がけましょう。

パーキンソン病の症状|運動機能・精神的


パーキンソン病の症状は「運動機能の低下」と、2次的要因で引き起こる「精神的な障害」が現れます。

  1. 運動機能の低下
  2. 精神的な障害

運動機能の低下

パーキンソン病の最初に起こる症状としては手足に痺れや震えが起こります。
安静時でも震えが抑えられない場合、パーキンソン病かもしれないと疑いましょう。

手足の震えのあとは筋肉が凝り固まり、手足をスムーズに動かせなくなります。
手足がうまく動かせないことで、身体全体に違和感を与えるケースもあるでしょう。
また、筋肉のこわばりから身体のバランスが崩れることもあります。
例えば歩くときにフラつく、歩行スピードが一定ではないなど、身体のバランスが崩れると要注意です。
そのあとは身体の動作が遅くなっていき、最終的には身体が動かなくなります。

精神的な障害

パーキンソン病から起こる精神的な障害は2次的要因がほとんどです。
ほとんどの場合、運動機能障害が精神に影響を与えて症状が現れます。

精神的な症状としては、自律神経の乱れから便秘や排尿管理に障害をきたします。
汗をかきやすくなったり、逆にほとんどかかなくなったりもするでしょう。

この精神的な障害は、周りの影響やストレスによって症状が様々です。
人によっては身体の衰えで精神的に参ってしまい、うつ病や幻覚が発症するケースもあります。

パーキンソン病の原因|脳内ドーパミンの現象


パーキンソン病の主な原因は、脳内ドーパミンの減少だといわれています。

人間は身体を動かすとき、脳内で運動の指示を出すためのドーパミンを排出します。
ドーパミンは脳の奥にある「黒失」という神経で作られているので、その黒失の機能が低下するとドーパミンの生産量が減ってしまう。
そして運動機能に障害が現れる、これがパーキンソン病です。

しかしこれは単なる一節であり、明確な原因として証明されているわけではありません。
脳内ドーパミンの減少、すなわち黒失の機能低下にはいくつかの仮説が提唱されているものの、明確な立証がされているわけではないのです。

パーキンソン病の予防方法


パーキンソン病は明確な原因が解明されておらず、確実な予防は難しいとされています。
とはいえ認知症と同様で進行を遅らせる方法がいくつか考えられているので紹介します。

  1. 適度な運動
  2. 他者とのコミュニケーション
  3. 栄養のある食事

適度な運動

適度な運動はパーキンソン病の予防になるといわれています。
体を動かすことで脳へ刺激を与えられるためです。

人間は身体を動かすとき、脳と身体で信号の送受信を頻繁に行っています。
信号の送り合いを行うことで脳に良い影響を与え、脳機能の低下を防ぎます。
結果、パーキンソン病の原因であるドーパミンの生産量を増加させられるので、適度な運動は効果的だといえるのです。
もちろん筋肉を動かすことは身体機能の向上にもつながるでしょう。

他者とのコミュニケーション

他者とコミュニケーションを取ることでパーキンソン病は予防できるでしょう。
誰かと話すときにはあらゆる思考が必要となるからです。
相手が何を思っているのか、何を話せば喜ぶのかなど、コミュニケーションを行う際に脳を酷使しています。
脳を使うことで多くの刺激を与えられ、脳機能の活性へとつながるのです。
パーキンソン病にならないためにも、日頃から脳を使うコミュケーションが大切となるでしょう。

栄養のある食事

栄養のある食事をとればパーキンソン病になりにくいといえます。
なぜ食事とパーキンソン病が関係するのでしょうか?
それは、ドーパミンの原料は食事で得られる栄養から作られているためです。
ドーパミンだけでなく、身体の成分すべては栄養から構成されています。
その栄養をバランスよく取ることで体全体を活性化させ、ドーパミンの増強剤となるのです。
栄養のある食事はパーキンソン病だけでなくあらゆる病気の予防となるため、日頃から意識しましょう。

関連記事【最適な食事形態の選び方!嚥下能力に合わせた食事形態を徹底解説

パーキンソン病の治療方法|まずは医療機関で診断を◎


パーキンソン病の疑いが見られた場合、まずは医療機関で診断をしてもらいましょう
早期発見は適切な予防につながるため、症状の悪化を防げます。

脳神経内科を受診することでCTやMRIなどの画像検査を用いてパーキンソン病かどうかの診断を行うことができるので、お近くの脳神経内科を調べておくと安心です。

また診断後の治療としては身体機能を維持するリハビリ、症状を抑える薬、脳の手術を受けるなどいくつかの方法があります。
パーキンソン病が悪化してからだと、完治させるのは非常に困難です。
そのため早めの診断と治療をおすすめします。

まとめ|パーキンソン病の予防は早めに行おう


この記事では、パーキンソン病の症状と予防方法についてご紹介しました。

パーキンソン病は50〜65歳の人に発症しやすく、高齢になるほどリスクが高まり、最終的には寝たきりになる非常に危険な病気です。

症状は大きく分けて「運動機能の低下」と「精神的な障害」の2種類。
運動機能の低下では手足の痺れやこわばりが見られ、身体のバランスが崩れてしまいます。
その2次的要因として、うつ病や幻覚症状といった精神的な障害が現れるのです。

パーキンソン病で最も大切なのは早期発見と早めの予防です。
ぜひこの記事を参考にしてパーキンソン病を詳しく理解し、早めの予防を行いましょう。

関連記事 アルツハイマー型認知症の初期症状とは?やっておきたい2つの予防策
関連記事 記憶が曖昧になる認知症「見当識障害」とは?脳に起こる発生原因と3種類の症状

今なら会員登録でAmazonギフト券プレゼント!

会員登録はこちら