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2021.02.04

地域密着型サービスとはどんなサービスなの?種類や特徴・メリットを解説

「地域密着型サービス」は全部で9種類あり、サービスごとに受けられる内容や設備が異なっています。

そのため自分に適切な施設を選択するために地域密着型サービスについて正しく理解しておく必要があるのです。

今回は、地域密着型サービスの種類やメリットについて触れていきます。
ぜひ、参考にしてみてください。

地域密着型サービスとは|住み慣れた地域で生活支援を受けられる

地域密着型サービスとは、住み慣れた地域で生活を続けられるように様々な支援を受けられるサービスのことです。

要介護1〜5の人は「地域密着型介護サービス」を利用でき、要支援者は「地域密着型介護予防サービス」という別サービスを受けられます。
原則として、施設が所在する地域内に住んでいなければ利用することができません。
そのため顔なじみの利用者やスタッフが多くなり、家庭環境に近い雰囲気で生活を送ることができます。
またサービスの運営は市区町村が行い、地域の特性を生かしたサービスやレクリエーションが豊富に展開されるのです。

要介護者向けの地域密着型サービスは全部で9種類あり、それぞれ違った特徴があります。
サービスごとに詳しく理解して、自分に合った地域密着型サービスを選択しましょう。

地域密着型サービスの9種類それぞれの特徴

地域密着型サービスには9つの種類があります。

  1. 定期巡回・随時対応型訪問介護看護
  2. 夜間対応型訪問介護
  3. 認知症対応型通所介護
  4. 小規模多機能型居宅介護
  5. 認知症対応型共同生活介護
  6. 地域密着型特定施設入居者生活介護
  7. 地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護
  8. 看護小規模多機能型居宅介護(複合型サービス)
  9. 地域密着型通所介護

1.定期巡回・随時対応型訪問介護看護

日中と夜間の24時間を訪問介護と訪問看護が一体となり定期巡回を行うサービスです。
短い時間のケアを1日に何回も受けられるのが特徴的。
具体的にはトイレ介助や薬の管理など、日常生活に関わる援助がメインとなります。
また緊急時には連絡をすれば早急に看護サービスを受けられるため、1人暮らしで体調変化の激しい人に向いているでしょう。

2.夜間対応型訪問介護

自宅で24時間安心して日常生活が送れるよう、夜間帯に訪問して介護サービスを受けられます。
介護士が訪問するため生活援助や身体介助のみで、医療行為は受けられません。
「定期巡回」と「随時対応」の2種類があり、夜間帯の緊急時でもサービスを利用できます。

3.認知症対応型通所介護

認知症の利用者を専門とした通所型サービスです。
「認知症対応型通所介護」は別名、認知症デイサービスとも呼ばれます。
認知症を進行させないための軽い運動やレクリエーション、機能回復訓練などを行います。
また定員が12人以下と少人数なのが特徴です。
利用者が少人数なので、顔なじみの利用者でコミュニケーションをとれます。

4.小規模多機能型居宅介護

日常生活の自立を目的に「通い」「訪問」「宿泊」、この3つのサービスを使い合わせることができます。
24時間の利用が可能で、必要に応じたサービスを各種受けられます。
「小規模多機能型居宅介護」はサービス1つで3種類の利用ができるため、事業所を変える不安や新しく探す手間を省けるのが最大のメリットです。
利用料金が月額制というのも1つの特徴でしょう。

5.認知症対応型共同生活介護

少人数の利用者が協力して日常生活を送れるサービスです。
別名でグループホームともいわれ、認知症予防を目的にしています。
定員が9名とかなりの少人数で生活を送り、利用者同士で洗濯や掃除といった家事をします。
利用者同士が協力して生活することから、家庭に近い環境で生活できるでしょう。

地域密着型のグループホームとは?具体的なサービス内容とほか施設との違いを解説

6.地域密着型特定施設入居者生活介護

地域に密着した小規模な有料老人ホームや養護老人ホームなどの総称です。
入浴介助や排泄介助といった生活援助、またはレクリエーションなどのサービスを受けられます。
定員が29名以下とほか施設に比べて多いため、利用すれば大きな刺激を得られるでしょう。

7.地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護

定員29名以下の小規模な特別養護老人ホームなどがこれに含まれます。
日常援助から身体介助まで様々なサービスを行い、明るく家庭的な雰囲気が特徴的です。
また、地域イベントを家族と一緒に楽しめることから、地域密着型の利点を活かしています。

8.看護小規模多機能型居宅介護(複合型サービス)

利用者の希望に沿って「通い」「宿泊」と「訪問介護」、加えて「訪問看護」による4種類のサービスが展開されています。
訪問看護が利用できるため、自宅での医療行為が可能です。
必要に応じて介護と看護をそれぞれ使い分け、安心して日常生活を送れます。

9.地域密着型通所介護

食事や入浴などの生活支援を日帰りで行えるサービスです。
一般の介護だけでなく機能回復訓練やリハビリを行い、身体機能の向上を目指します。
看護師が常駐している施設が多いことから健康管理の相談も可能です。
地域ごとに専用のレクリエーションもあるため、楽しみながら利用できるでしょう。

地域密着型サービスのメリット


地域密着型サービスのメリットは、住み慣れた地域で生活が送れることです。
住み慣れた地域なのでストレスがかかりづらく、介護スタッフや利用者と顔なじみになれるでしょう。

また地域特有のイベントやレクリエーションが豊富で、仲の良い利用者同士で楽しく参加できます。
地域密着型サービスを利用するたびに顔なじみの人が増えて親しみが増していくはずです。

地域密着型サービスの利用条件


地域密着型サービスを利用するためには、原則65以上の要介護認定を受けている要介護1〜5でなければなりません。
一部例外として、40〜64歳でも特定疾病を患っている人なら利用できます。

特定疾病とは、高齢による心身の病気や医学的関係のある疾病のことです。
詳しくは厚生労働省が公表している『特定疾病の選定基準の考え方』を参考ください。

要支援1・2の人は「地域密着型介護予防サービス」となり、サービス内容が少し異なります。
【はじめての人へ】介護予防サービスとは?サービスの種類や対象者を解説

地域密着型サービスの利用に必要なのは要介護認定だけではありません。
もう一つ必要なのが、サービス事業者と同地域の住民票です。
地域密着型サービスはその名のとおり同じ地域内の人しか利用できません。
そのため、選べる施設は少なくなりますが、同地域の友人と一緒に利用できます。

まとめ|地域密着型サービスとは何か?種類や特徴、メリットを紹介

今回は、地域密着型サービス9種類の特徴、メリットと利用条件について紹介しました。

地域密着型サービスとは住み慣れた地域で生活を続けられるよう、あらゆる生活支援を受けられるサービスのことです。
要介護の人は「地域密着型介護サービス」を利用でき、要支援者は「地域密着型介護予防サービス」という別サービスを受けることができます。

ただし、利用の際には要介護認定のほかにサービス事業者と同地域の住民票が必要となるので注意しましょう。

地域密着型サービスには様々な種類があり、施設ごとに特徴が大きく異なります。
ぜひ本記事を参考にして、自分に合った適切なサービスを探してみてください。

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