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2021.01.12

在宅生活を続けられる訪問介護とは?利用条件と費用を詳しく解説

住み慣れた自宅で介護を受けたいと思う方は多いと思います。
そう思う方におすすめなのが、『訪問介護』です。

自宅で行う訪問介護はストレスを感じづらく、需要がとても高いといえます。
その訪問介護を詳しく理解することで、自分に合った訪問サービスを見つけられるでしょう。
今回は、訪問介護の種類・利用条件と費用について紹介していきます。

その他の訪問介護サービスについてはこちらを参考ください。
→『高齢者向けの介護サービスとは?種類や特徴を徹底解説』

訪問介護とは|住宅で日常生活の援助をしてもらえるサービス

訪問介護とは、食事や入浴といった日常生活の援助を住宅でしてもらえる介護サービスのことです。
介護福祉士、介護員養成研修修了者など、正式な資格を持ったプロの介護士が訪問で介護を行います。
ちなみに、訪問介護は「ホームヘルプサービス」とも呼ばれます。

訪問介護のメリットは“住み慣れた自宅で介護してもらえる”ことで、環境によるストレスを感じづらいのが特徴です。さらに、特別養護老人ホームや有料老人ホームのような施設と比べると利用料金は安く、介護保険の対象となります。

なんでも家事を行う「家事代行サービス」とは少し違い、訪問介護では自立支援を目的としています。そのため、利用者と協力して家事や生活援助に取り組むのです。
夜間に訪問介護を受ける場合、「夜間対応型訪問介護」と呼ばれる別サービスへの申請をしなければなりません。

訪問介護のサービス内容|身体介護と生活援助の2種類

訪問介護には大きく分けて「身体介護」「生活援助」の2種類があります。
「身体介護」は食事介助・排泄介助など、基本的な介護サービスを行い、一方で「生活援助」は、簡単な家事や掃除を利用者と協力して取り組むのです。

  1. 身体介護のサービス内容
  2. 生活援助のサービス内容

身体介護のサービス内容

身体介護では、利用者のからだに直接触れる介護サービスを行います。
身体機能の向上や認知症改善を目的としており、できるだけ利用者本人の力を引き出すようにします。
下記のようなサービスが一般的です。

  • 食事介助
  • 入浴介助
  • 排泄介助
  • 歩行介助
  • 行為介助
  • 体位変換
  • 移乗介助

生活援助のサービス内容

利用者本人だけでは難しい日常生活を手伝うのが生活援助です。
身体介護と同じく身体機能の向上を目的としているので、利用者と協力して家事や掃除を行います。
下記がそのサービスにあたります。

  • 部屋の掃除
  • 洗濯
  • 食事準備
  • 見守り
  • 買い物

訪問介護で受けられないサービス

訪問介護は原則として、利用者本人に関係のある介護や援助のみを行います。
利用者本人への食事介助なら可能ですが、ペットの餌やりや子供の面倒など、利用者本人に直接関係ないことはできません。
この点が家事代行サービスと訪問介護の明確な違いだといえます。
下記のようなサービスが対象外です。

  • 床のワックスがけ
  • 窓のガラス拭き
  • ペットの餌やり
  • 子供の面倒
  • 部屋の模様替え

また、訪問介護では基本的に医療行為も行えません。
医療行為を訪問で依頼したい場合は、訪問看護という別サービスを申請する必要があります。
下記がそのサービスにあたります。

  • 経管栄養
  • 点滴
  • 褥瘡の処置
  • 薬品の注射

訪問看護について詳しく知りたい方はこちらを参考ください。
→『自宅で医療行為が受けられる訪問看護とは?』

訪問介護でかかる費用|サービス内容と所要時間による

訪問介護でかかる費用は、サービス内容と所要時間によって決定されます。
サービス内容は先程ご紹介した、身体介護と生活援助です。
生活援助より身体介護のほうが料金の高い傾向にあります。
所要時間は数十分ごとに区切られており、利用した時間によって料金が異なります。
例えば、20分以内なら約160円(介護保険適用)、1時間以上なら約600円などが利用料金の目安となるでしょう。
また、訪問介護は基本的に介護保険の対象になるので、利用負担額を抑えられます。

サービスごとの費用は下記のようになっています。(介護保険適用時の目安)

  • 身体介護:160円〜600円
  • 生活援助:180円〜300円

参照:どんなサービスがあるの?訪問介護|厚生労働省

訪問介護の利用条件|要介護1〜5の方が対象

訪問介護は、要介護認定をもらっている要介護1〜5の方を対象としています。
そのため自立と要支援の方は、一般的な訪問介護を受けることができません。
また、訪問介護を1日に2回以上利用する場合は、間隔を2時間以上空けなければいけません。

とはいえ要支援1〜2の方であれば「介護予防訪問介護」という異なるサービスを利用できます。
介護予防訪問介護では、訪問介護とサービス自体は似ており、要介護の進行を予防するという目的があります。
ただし、運営している自治体が訪問介護と違うため、利用料金と細かいサービスが異なるため注意しなければなりません。

訪問介護を利用すべき人の特徴|住宅生活を継続したい


訪問介護は住宅で介護を受けられるため、リラックスしながら過ごせるという特徴があります。

しかし、利用できる回数が少ない、他者が自宅に入ることがストレスになるなど、デメリットと感じる人も一定数いらっしゃいます。

訪問介護は、下記のようなこだわりがある方におすすめです。

  • ある程度の生活はできるが一部作業を行えない
  • 自宅に愛着がある
  • 施設ではなく在宅生活を継続したい
  • 介護保険を初めて使う人
  • ご家族の介護に少し疲れた
  • 施設へ入る前に介護サービスを試したい

訪問介護に似た「訪問サービス」を紹介


最後に、訪問介護と似ているその他サービスを紹介します。
「訪問」の名称がつく介護サービスは意外と多いため、どのサービスが適切なのか混乱してしまうでしょう。

  1. 訪問看護
  2. 訪問入浴
  3. 訪問リハビリテーション

訪問看護

訪問看護は、医療行為を中心に行う訪問サービスになります。
保健師や看護師、准看護師、助産師などの医療従事者が訪問し、療養生活の相談にも取り組みます。
中には医療行為と生活援助の両方が必要な方もいるでしょう。
その場合には、訪問看護と訪問介護をあわせて利用するのを推奨します。

  • 身体チェック
  • 注射
  • 点滴
  • 褥瘡の処置

訪問看護では上記のような医療行為を行います。

訪問入浴

訪問入浴は、入浴を専門に行う訪問サービスになります。
訪問介護は1人で行うのに対して、訪問入浴では介護士2人、看護師1人の3人以上のチームで行うのが特徴です。
入浴前の健康チェックから入浴後の片付けや掃除まで、入浴に関するサポート全般を行います。
また、訪問介護とは違い、訪問入浴では自宅の浴槽を使わず専門の浴槽を使用します。
利用料金が高い分、入浴する際の健康確認や衛生面などにこだわっているのです。
そのため、寝たきりで入浴が困難な方や入浴する際に健康確認してほしい方におすすめです。

訪問リハビリテーション

訪問リハビリテーションでは、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などによる、身体機能のリハビリを行います。
身体機能の向上を目的としたサービスなので、歩行や食事訓練、簡単な運動を専門士と共に取り組みます。
また、介護する家族に対してのアドバイスや相談も同時に行い、日常生活の自立と社会復帰を目標にしているのです。
訪問リハビリテーションの利用料金の目安は20分約300円で、基本的に介護保険が適用となります。

訪問リハビリテーションについてはこちらで詳しく解説しています。
→『【自宅で安心】訪問リハビリテーションとは?』

まとめ|その人にあった適切な介護サービスを選択しよう

ここまで、訪問介護にかかる費用や利用条件、訪問介護と似ているサービスについて紹介してまいりました。

訪問介護とは、日常生活の援助を自宅でしてもらえるサービスのことで、正式な資格を持ったプロの介護士が訪問します。
種類は「身体介護」と「生活援助」の2種類に分けられ所要時間とサービス内容によって利用料金が決定される仕組みです。

ただし、原則として要介護認定をもらっている要介護1〜5の方でなければなりません。

特別養護老人ホームなどの施設生活が合わなく、健康状態を悪くする方も中にはいます。
訪問介護は他の介護サービスとは違い、ストレスの少ない「在宅生活を続けられる」という最大のメリットがあるのです。

その人に合った適切な介護サービスを見つけるためにも、ぜひ本記事が参考になれば嬉しいです。

 

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