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2021.02.19

介護職の離職率はそこまで高くない?離職してしまう人の原因と離職を防ぐ対応策を解説

介護職の離職率について気になる方が多いと思います。それもそのはず、離職率が高い業界に就職するのは誰しも不安になります。
事前に離職率の高さなどを知っておきたいところですよね。

結論からいいますと、介護職の離職率は世間が思っているほど高くありません。
サービス業界や飲食業界のほうが意外にも離職率は高いです。
とはいえ介護職は一般の業種と比べて平均以上の離職率なので、その原因と対策を取る必要があるでしょう。

この記事では介護職の離職原因、自分が離職しないための対策についてまとめてまいります。

介護職の離職率はそこまで高くない!他業種と比較検討

はじめに介護職の離職率について大まかに説明いたします。

「介護労働実態調査(平成29年度)」によると、介護職の離職率は16.2%というデータが出ています。
他の業種の平均離職率は14.9%なので、世間が思っているほど介護職の離職率は高くはありません。
ちなみに飲食業界の離職率は30%、生活関連サービス業は22.1%と介護職よりさらに高いです。

介護職の離職率は働いている年数で変動するのですが、継続年数1年未満の離職率は「38.8%」、1年以上3年未満は「26.4%」、3年以上は「34.9%」となっています。

このデータから、介護職は1年未満で離職する人が多い業界だと分かります。

介護職を離職する5つの原因

人間関係が嫌になった

離職原因の1つとして、人間関係が嫌になったことが考えられます。
介護職は人同士が密接に関わる仕事です。
利用者や介護職員、施設関係者などと頻繁にコミュニケーションを行います。
その人間関係の中でトラブルが生まれ、仕事自体が嫌になり辞めてしまうのです。
厚生労働省のデータでは、この人間関係が原因の大多数を占めると証明されています。

給料が思ったより低かった

介護職は国の協力もあって給料は年々上がっています。
しかし、介護職の給料が思ったより低かったという理由で辞める人が多いです。
他の職種と比べて介護職の給料は決して高くありません。
理由はそれだけではなく、仕事内容に対する給料の低さが原因だと考えられます。
介護の仕事内容は心身ともにハードで、かなり体力を消耗します。
給料は低く仕事もハードという状況がモチベーションに影響を与え、離職率を悪化させているといえるでしょう。

体力的にしんどくなった

体力的にしんどくなって辞める人が一定数います。
介護職は体力を使う重労働だからです。
自分よりも大きい人を移乗させる、排泄介助の連続など、介護の仕事は想像以上に体力を使います。
忙しい職場はなおさらハードなので、人によっては身体を壊してしまうでしょう。
そのような背景から仕事を続けられなくなるのです。

利用者と上手く関われなかった

利用者とうまく関われないのは離職の原因となります。
認知症で暴力を振るう人、新人にちょっかいを出す人など、介護職は様々な利用者と関わります。
そういった利用者と上手く関わることができず、モチベーションが下がってしまうのです。
結果として仕事そのものに嫌気を差して、離職につながります。

仕事が合わなかった

仕事が合わないことで離職の原因になるでしょう。
介護職の仕事内容は少し特殊で、人によって合う合わないがあります。
排泄介助や入浴介助といった身体介護に抵抗を感じる人もいます。
その合わなかったことを理由に途中で離職してしまうのです。

離職率の高い職場を見分ける3つのポイント

就職に失敗しないためにも、離職率の高い職場を見分けるポイントを3つご紹介します。

  1. 常に人手不足ではないか
  2. 職員同士の仲は良いか
  3. 施設の方針は定まっているか

常に人手不足ではないか

就職する施設は常に人手不足ではないかチェックしましょう。
常に人手不足の職場は何かしらの問題を抱えていることが多いです。
問題があることから職員にその負担がいってしまい、仕事がどんどんハードになります。
そのような働きづらい環境は離職率を悪化させてしまうのです。

職員の仲は良いか

離職率の高い職場を見分けるためにも、職員の仲は良いのか確認してください。
職員同士の仲が悪い理由はいくつか考えられますが、どれも褒められたものではありません。
人手不足、ストレスが多い、心に余裕がないなど様々です。
施設全体に問題を抱えている可能性が高く、離職率の悪さに影響するでしょう。

施設の方針は定まっているか

施設の方針が定まっているかは離職率を大きく左右します。
施設内のルールがしっかりしていないと、職員同士が協力することはできません。
職員が協力しないと効率的な仕事はできず、仕事が上手くいきません。
そんな環境だと職員はストレスを感じてしまうでしょう。
このように施設の方針が定まっているかは離職率につながるため、事前にチェックすべきです。

自分が離職しないためにできることとは?

基礎知識の予習をしておく

介護職を長く続けるためには、介護の基礎知識の予習をすべきです。
予習をすることで仕事を円滑に進められます。
仕事が上手くいけばストレスを溜めることなく、楽しく取り組めるでしょう。
また、職員全員が楽しみながら仕事をすれば人間関係が良くなり、離職率の低下につながるはずです。
これから介護職を始める人は、基礎知識の予習をおすすめします。

筋肉や体力をつけておく

すぐに離職しないためにも筋肉や体力をつけておきましょう。
なぜならハードな仕事にも耐えられるからです。
介護職はハードな仕事が多いので筋力や体力を使います。
事前に筋肉や体力をつけておけば、身体を壊すリスクを減らせ、長く仕事ができるでしょう。

コミュニケーション能力を向上させておく

コミュニケーション能力を向上させれば介護職は長続きしやすいでしょう。
利用者や職員との人間関係が上手くいくためです。
介護職は人と人が関わる仕事なのでコミュニケーションを頻繁に行います。
その能力を上げておけば仕事を円滑に進められ、離職率を下げられるのです。

まとめ|しっかりと対策して長く働こう

今回は、介護職の離職原因、自分が離職しないための対策についてご紹介いたしました。

他の業種と比べると介護職の離職率は多少高いですが、世間が思っているほどではありません。
介護職を辞める原因は「人間関係が嫌になった」「給料が思ったより低かった」「体力的にしんどくなった」などが考えられます。
離職率の高い職場へ行かないためにも、事前に施設の環境を意識して対策を行いましょう。

介護職はご高齢者の生活を支える素晴らしい仕事です。
しかし問題が山積みの施設に就職してしまうと、長く続けることは難しくなります。
介護の仕事を長く続けるためにも、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

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