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2021.03.03

介護業界で抱える5つの問題とは?現状の問題点と解決策をまとめて解説

今現在の日本は高齢化社会で様々な問題を抱えています。
しかもこの問題は悪化していく一方で、2025年問題や少子高齢化問題などが起こるでしょう。
これらの問題が起こってからでは手遅れなので、今から解決策を取っていかなければなりません。

そのため今回は、介護業界で抱える問題とその問題に対する解決策をまとめました。

介護業界で抱える5つの問題とは?

今現在の介護業界には様々な問題があり、これからさらに悪化していくと予想されています。
ご高齢者の増加や少子化、2025年問題、介護士不足など、問題を挙げだしたらキリがありません。
これら介護問題の中から代表的な問題を5つ解説していきます。

  1. 少子高齢化問題
  2. 介護難民問題
  3. 老老介護・認認介護問題
  4. 高齢者の虐待問題
  5. 2025年問題

介護とは、一人で生活するのが難しい人を援助することです。
身体機能や認知機能の低下によって多くの人が介護を必要とします。
しかしこれから先はその介護が当たり前に受けられなくなるのです。
その実態を受け止め、然るべく解決策を見ていましょう。

少子高齢化問題


少子高齢化問題とは、若年者数が低下しご高齢者の割合が極端に増えることです。
原因は出生率の低下と平均寿命の向上だと考えられています。
2021年の今現在でも少子高齢化社会といわれていますが、これから先も少子高齢化が悪化するのです。
「2018年度版高齢社会白書」によると、ご高齢者の割合は2025年に30%、2040年に35%、2065年には38%になるといわれています。

では少子高齢化が悪化するとどのような問題が起こるでしょうか?
それは、少子高齢化から日本全体が貧困化して自殺や犯罪が増えるといわれています。

出生率が低下する影響で人口が減少し、日本全体の生産性が低下します。
生産性が低下すると日本全体の貧困化が起こり、自殺者や犯罪が増えていってしまうのです。
またそれらの問題だけでなく、ほかにも様々なことが考えられます。

介護難民問題


介護難民とは、要介護認定を受けているのに介護サービスを受けられない人たちのことです。
介護施設に入居できないだけでなく「訪問介護」や「デイサービス」といった介護サービスも受けられません。
また家庭内で適切な介護を受けられない人も、この介護難民に含まれます。

この介護難民問題が起こる理由は、ご高齢者の増加と介護職員の人手不足といわれています。
ご高齢者の増加はさきほどの少子高齢化問題で明らかでしょう。
また介護職のイメージは年々悪くなっており、最近では8kなどといわれるほど介護職をやりたがる人が減っているのです。
そのためこれから先は介護難民が増えていき、ご高齢者の生活レベルの低下が引き起こると予測されています。
事実、「日本創成会議」は2015年に「2025年には全国で約43万人が介護難民になる」と発表しているのです。

そこで考えられる介護難民問題の解決策は、早めに介護サービスを利用しておくことです。
例えば「地域包括ケアシステム」という地域密着型のサービスを国が打ち出しているので、早めに相談しておくなどです。
また東京都内だと介護難民が多いため、地方移住をして介護サービスを受けるのも1つの手でしょう。

老老介護・認認介護問題


老老介護とは、65歳以上のご高齢者が自分と同じようなご高齢者を介護している状況のことです。
介護する側のご高齢者は体力的な負担が大きく、さらなる身体機能の低下が考えられます。
また介護に追われる生活にストレスや精神的疲労がたまってしまい、認知症を引き起こすケースもあるのです。

認認介護とは、認知症のご高齢者が同じような認知症患者を介護している状況のことです。
介護し合うお互いが認知症のため、「介護うつ」や「介護放棄」など様々なトラブルが起こりやすくなります。
また介護しているつもりでも認知機能の低下から、知らない間に虐待しているケースもあるのです。

上記のような老老介護・認認介護問題の起こる原因は、親と子供が別々に暮らす核家族化の進行だといわれています。
親と子供が別々に暮らすと関係が疎遠になってしまい、親の介護に関われなくなります。
そして周りに頼れる人がいなくなり、仕方なくご高齢者が介護することになるのです。
今から行える対応策としては、親しい人に頼れる環境を作っておくことでしょう。
そのためにも、子供や親戚とのコミュニケーションを適度に取っていくのをおすすめします。

高齢者の虐待問題


ご高齢者に対しての虐待が深刻な問題として取り上げられています。
家族や親戚からの虐待だけでなく、介護職員からの虐待も起こっているのです。
虐待として扱われる目安は下記のとおりです。

  • 身体に対する暴力行為
  • 無視や嫌がらせ
  • 必要な介護をまったくしない
  • 介護サービスを使わせない
  • ご飯を食べさせない
  • お金を取り上げる

これらは絶対にやってはいけない虐待行為です。
しかし虐待だと気づかずに行っているケースも中にはあります。
排泄介助をしないといけないのに本人が乗り気でないため控えるなどです。

故意に虐待を起こしていないのであれば、市町村の介護窓口や「地域包括支援センター」などの機関に相談するのをおすすめします。
一人で抱え込まないで誰かに頼りましょう。

2025年問題(超高齢化社会)

2025年問題とは、2025年以降に団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となり、超高齢化社会になることです。

超高齢化社会になることで、介護や医療分野の人手不足が起こります。
それにより介護サービスや医療行為を中々受けられない事態が起こり、ご高齢者の生活レベルが著しく低下します。
またご高齢者のひとり暮らし世帯が約4割に増えるため、ほとんど介護を受けられない状況が発生してしまうのです。

上記のような問題は2025年を節目として起こります。
しかも人手不足だけでなく、犯罪が増える、年金が減るなど様々な問題が発生するでしょう。
2025年はもう間近まで迫っています。
身近な問題として捉え、一人ひとりがしっかり向き合っていかなければなりません。

まとめ|介護業界の問題に備えて今から対策しよう


この記事では、介護業界で抱える問題とその問題に対する解決策をご紹介してまいりました。
介護業界の問題は大きく分けて、少子高齢化問題、介護難民問題、老老介護・認認介護問題、高齢者の虐待問題、2025年問題の5つがあります。
2021年でもこれらの問題は起こり始めていますが、これから先はさらに悪化すると予想されているのです。

国民の一人ひとりが介護業界の深刻な問題に向き合い、解決するための行動に移さなければなりません。
問題や解決策を知るためにも、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
早め早めの解決策に取り組み、安心して老後生活を送りましょう。