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2022.07.12

ADLとIADLってなに?その違いや評価方法などを解説

介護の仕事に従事していると「ADL」や「IADL」という言葉をよく耳にしたことがあるのではないでしょうか。
どちらも示すものが一緒の為、その違いをしっかり認識していない方もいらっしゃると思います。
自立した生活を続けるためにはこのADLやIADLの低下を防ぐことが重要になってきます。

そこで今回は介護の現場でよく使われるADLIADLの違いや、その評価項目について解説し行きます。

ADLとは

ADLは「Activities of Daily Living」という言葉の略称で、日本語で日常生活動作のことを指します。
これは日常生活における身の回りのごく一般的な動作のことを指し、以下のようなものが挙げられます。

 

  • 起床(起き上がり、寝返り、立ち上がりなど)
  • 食事
  • 入浴(洗髪、体洗、浴槽移乗など)
  • トイレ
  • 更衣(服の着脱)
  • 歩行移動、車いす
  • 整容(歯磨き、化粧、髭剃りなど)

 

これらの動作を自分自身で問題なく行うことができるかどうかが、
介護の現場において自立した生活と送れるかどうか判断するための大切な指標になっているのです。

IADLとは

日常生活動作のことを指すADLとは違い、IADLは「Instrumental Activities of Daily Living」という言葉の略称で、
日本語で手段的日常生活動作のことを指します。
日常生活の一般的な動作を指すADLとは違い、IADLは日常生活における応用的な動作のことを指し、以下のようなものが挙げられます。

 

  • 買い物(自分が必要とする買い物を自分自身で行うことができるか)
  • 食事の準備(献立を考えるところから準備、給仕に至るまで一通り行うことができるか)
  • 家事(一般的な家事を一通り行うことができるか)
  • 洗濯(洗いから干す、畳むまで一通り行うことができるか)
  • 電話の使用(自分が電話を掛けたい相手の番号を自分で調べて電話をかけることができるか)
  • 服薬管理(既定の時間に適した量の薬を自分で服用することができるか)
  • 乗り物を利用した移動(自分で自動車や自転車を運転したり、公共交通機関を利用して移動したりすることができるか)
  • 財産管理(銀行の手続きやATM等でのお金の引き出し、自宅での金銭の管理を自分で行うことができるか)

 

IADLには単純な日常動作だけではなく、判断や意思決定を必要とする動作も含まれており、より複雑な動作が求められます。
IADLが低下すると生活の質が低下することは勿論のこと、自己満足感が高まらないという問題も生じてくるのです。

ADLとIADLでは評価方法が異なる

ADLとIADLはどちらも生活における動作を表すものですが、それぞれ評価の方法や評価軸が違います。

ADLの評価方法 | FIM・BI

ADLの評価方法であるFIMは「“Functional Independence Measure」という言葉の略称で、
実際にどのくらいのことを行っているのかを評価軸にして評価するものです。
FIMは食事や移動、記憶などを含んだ18つで形成された採点項目によって構成されており、
日常的動作の運動項目と認知能力によって評価をすることができます。
FIMは最高126点満点、最低18点で評価され、この結果をもとに介護の必要性が決められます。

また、BIは「Barthel Index」という言葉の略称で、実際にどのくらいのことができるのかを評価軸にして評価するものです。
BIは入浴やトイレなどを含んだ10つで形成された採点項目によって構成されており、
「自立している」「部分的に介助が必要」「全介助が必要」などと言った自立度に応じて100点満点で評価されます。

IADLの評価方法 | Lawton

IADLの評価方法であるLawtonは心理学者であるM.Lawtonによって提唱された評価方法で、
買い物や食事の準備などの日常生活における応用的な動作8つよって構成されています。
出来るものに対しては1点加点、出来ないものに対しては0点という形で採点され、この結果をもとに、スコアが高いほど自立に近いという判断になるのです。

ADLやIADLを良好に保つと事業者に対しても良いことが

ADLやIADLを良好に保つことは自己満足感を高めることにつながります。
また、それ以外にも介護現場のスタッフの負担を減らしたり、介護保険制度の出費額を減らしたりする効果もあるのです。

日本では「ADL等維持加算制度」というものを令和に入って改めて定めました。
これはADLやIADLを良好に保ったり、改善に努めている事業者を評価して加算をしたりする制度で、
以前の月に3単位あるいは6単位という定めから10倍にもなる30単位あるいは60単位に広がりました。
また、算定要件の見直しも検討されており、今後取り組みに対して積極的な事業所がより評価される仕組みに変わってきています。

ADLとIADLの違いを理解して現場での仕事に生かそう

一言に生活動作と言ってもADLとIADLとでは指しているものが違います。
この違いをしっかりと理解することでその人がリハビリにおいて必要としているものがより明確になるのです。
ADLとIADLそれぞれの理解を深めて利用者の自己満足感がより向上するように努めましょう。

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