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2026.05.12

親が介護を嫌がるときはどうする?説得する前にできる声かけと対応方法

親の足腰が弱ってきた、物忘れが増えてきた、一人暮らしが心配になってきた。
そんなとき、家族としては「そろそろ介護サービスを使ったほうがいいのでは」と考えることがあります。

しかし、いざ親に話してみると「まだ大丈夫」「年寄り扱いしないで」「他人を家に入れたくない」と拒否されてしまうケースは少なくありません。
家族としては心配だからこそ勧めているのに、親に嫌がられるとどう声をかければよいのか悩んでしまいますよね。

親が介護を嫌がる時に大切なのは、いきなり説得しようとしないことです。
介護を受け入れない背景にはプライド、不安、恥ずかしさ、生活を変えたくない気持ちなどが隠れていることがあります。

この記事では親が介護を嫌がる理由や説得する前にできる声かけ、家族が相談できる場所について解説していきます。

もくじ

親が介護を嫌がるのは「わがまま」とは限らない

親が介護を拒否すると、家族はつい「どうして分かってくれないの?」と感じてしまいます。
しかし本人にとって介護を受け入れることは、自分の老いを認めることでもあります。

これまで家族を支えてきた親ほど「自分が助けられる側になる」という変化を受け入れにくいことがあります。
特に仕事や家事を長年こなしてきた人にとって、介護サービスの利用は「自分でできない人になった」と感じられる場合もあります。

また、介護サービスに対して「施設に入れられるのではないか」「自由がなくなるのではないか」と不安を持っている人もいます。
訪問介護やデイサービスの内容をよく知らないまま、漠然とした抵抗感だけが強くなっていることもあるでしょう。

つまり親が介護を嫌がるときは、単にサービスを拒否しているのではなく「今までの自分を失いたくない」という気持ちが表れている可能性があります。

まずは「介護が必要」と決めつけない声かけから始まる

親に介護の話をするとき、いきなり「もう一人では無理でしょ」「介護サービスを使ったほうがいいよ」と伝えると、反発されやすくなります。
本人からすると心配されているというより、できないことを指摘されたように感じるからです。

まずは「介護が必要かどうか」を話すのではなく、日常生活の中で困っていることを一緒に確認するところから始めるとよいでしょう。
例えば、次のような声かけです。

  • 「最近、買い物に行くの大変じゃない?」
  • 「掃除や洗濯でしんどいことある?」
  • 「病院に行くとき、付き添いがあったほうが安心かな?」
  • 「家の中で転びそうになったことない?」

ポイントは「介護を受けよう」ではなく「困っていることを少し楽にしよう」という伝え方にすることです。
親の自尊心を守りながら必要な支援につなげやすくなります。

「家族が安心したいから」と伝えるのも一つの方法

親が介護サービスを嫌がるときは、本人のためではなく家族側の気持ちとして伝える方法もあります。

例えば「お母さんが心配だからデイサービスに行って」「ヘルパーさんを入れて」と言うと、親は自分が管理されているように感じるかもしれません。
その場合は、少し言い方を変えてみます。

  • 「お母さんが安心して暮らせるように、私も少し状況を知っておきたい」
  • 「何かあったときにすぐ気づけるように、外の人にも関わってもらえると安心なんだ」
  • 「私も仕事があるから、全部ひとりで見るのは不安なんだよね」

このように親を責めるのではなく家族の不安や負担を正直に伝えると、受け止めてもらいやすくなることがあります。
介護は本人だけの問題ではありません。
家族が無理をしすぎないためにも、早めに外部の支援を入れることは大切です。

デイサービスや訪問介護は「お試し」感覚で伝える

親が介護サービスを嫌がる理由の一つに「一度使ったらずっと続けなければいけない」と思い込んでいるケースがあります。
そのため、最初から本格的な利用を前提に話すよりも「一度見学してみる」「短時間だけ利用してみる」といった伝え方のほうが受け入れやすいでしょう。

例えばデイサービスなら「リハビリや体操をしに行く場所」と伝える。
訪問介護なら「舵を手伝ってもらうサービス」と説明する。
“介護される場所” ではなく “生活を楽にする選択肢” として伝えることがポイントです。
声かけの例としては、次のような言い方があります。

  • 「いきなり通うんじゃなくて、一回だけ見学してみない?」
  • 「体操だけでも参加できるか聞いてみようか」
  • 「全部お願いするんじゃなくて、掃除だけ手伝ってもらうのはどう?」
  • 「合わなかったら別の方法を考えればいいよ」

親にとって大切なのは、自分で選べる感覚です。
家族が勝手に決めたと思われないように「試してから決めよう」という姿勢を見せると良いでしょう。

介護を嫌がる親に言わないほうがいい言葉

親を心配するあまり、つい強い言葉を使ってしまうこともあります。
しかし、次のような言い方は親の反発を強める可能性があります。

  • 「もう一人では無理でしょ」
  • 「みんな使ってるんだから使えばいい」
  • 「迷惑をかけないで」
  • 「施設に入ることになるよ」
  • 「言うことを聞いて」

これらの言葉は、本人にとって「できない自分を責められている」と感じやすい表現です。
特に「施設に入ることになるよ」という言い方は脅しのように聞こえてしまい、介護サービス全体への不信感につながることがあります。

代わりに「今の生活をできるだけ続けるために」「転ばないように」「家で安心して暮らすために」といった前向きな言葉に置き換えるとよいでしょう。

介護サービスは本人の生活を奪うものではなく、できることを続けるために使うものです。
家族の言葉もその方向に合わせることが大切です。

親の拒否が強いときは家族だけで抱え込まない

何度話しても親が介護を嫌がる場合、家族だけで解決しようとしないことも大切です。
親子だからこそ感情的になりやすく、話し合いが平行線になることもあります。

そんなときは、地域包括支援センターに相談する方法があります。
地域包括支援センターは市町村が設置する高齢者の総合相談窓口で、介護予防や権利擁護、地域の支援体制づくりなどを担う機関です。
高齢者本人だけでなく、家族からの相談にも体操しています。

介護サービスを利用するには、原則として市区町村の窓口で要介護・要支援認定の申請を行います。
地域包括支援センターが手続きの相談や代行に関わる場合もあります。

また、物忘れや認知症が気になる場合も地域包括支援センターは相談先の一つです。
厚生労働省も認知症に関する相談先として地域包括支援センターや認知症疾患医療センターなどを案内しています。

家族が直接言うと反発されることでも、第三者から説明されると受け入れやすくなる場合があります。
まずは家族だけで相談して「本人にどう伝えるとよいか」を一緒に考えてもらうのもよいでしょう。

介護の話は「一度で決めよう」としなくていい

親が介護を嫌がる時、家族は早く結論を出したくなります。
店頭や体調悪化が心配な場合はなおさら「今すぐ使ってほしい」と思うでしょう。

ただ、本人の気持ちが追い付いていない段階で話を進めると、かえって拒否が強くなることがあります。
介護の話は、一度で決めようとしなくて大丈夫です。

まずは困っていることを聞く
次に、家族の心配を伝える。
そのうえで、見学や相談だけ提案してみる。
少しずつ段階を踏むことで、親も受け入れやすくなります。
また、日常会話の中で自然に話題に出すのも効果的です。

  • 「近所の人がデイサービスで体操しているみたいだよ」
  • 「地域包括支援センターって、介護になる前でも相談できるみたい」
  • 「家の段差だけでも見てもらえるらしいよ」

このように介護という言葉を重くしすぎず、暮らしを整える話として伝えていくことが大切です。

親を説得するより、安心して選べる状態をつくる

親が介護を嫌がる時、無理に説得しようとすると親子関係がこじれてしまうことがあります。
大切なのは親の拒否を「わがまま」と決めつけず、その奥にある不安やプライドを理解しようとすることです。

介護サービスは、親の自由を奪うためのものではありません。
できるだけ今の生活を続けるために家族の負担を減らし、本人の安全を守るための選択肢です。

まずは「介護が必要」と伝えるのではなく「困っていることを少し楽にしよう」と声をかけてみましょう。
そのうえで見学や相談、お試し利用など、親が自分で選べる形にしていくことが大切です。

家族だけで駆け込む必要はありません。
地域包括支援センターや市区町村の窓口、医療機関などに相談しながら、親にとっても家族にとっても無理のない形を探していきましょう。

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