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2021.02.17

夜勤は不安で怖い?介護職の夜勤体制と仕事内容を解説

介護職の夜勤は「怖い」「つらい」などのマイナスなイメージもありますが、一方で、「夜勤は給料が上がる」「連休気分を味わえる」といった嬉しいメリットもあります。

この記事では、夜勤の仕事内容、良いところ悪いところについてまとめてまいります。

介護職の夜勤体制|人数・日数・時間・手当

職員の人数

職員の人数は日勤よりもだいぶ少なく、大体1〜3人くらいで夜勤を行います。
この職員の人数は施設の規模や利用者数によって異なり、最低限の配置基準が取り決められているのです。
例えば75人以上の利用者がいる施設の場合、職員の配置人数は3人となります。
一方の利用者が少ない施設では、職員1人で夜勤を行うこともあるのです。
ただ夜勤は仕事内容が日勤に比べて少ないため、問題ない場合が多いです。

出勤の日数

1ヶ月の夜勤の出勤日数は、4〜5回が一般的です。
施設によっては6〜8回と多いところもあります。
労働基準法では夜勤の回数制限はなく、本人が希望すれば何回でも夜勤を行えます。
そのため夜勤専属で介護職をやっている人もいるのです。

勤務時間

基本的に夜勤の勤務時間はシフト制で定められます。
夜勤は2交代制と3交代制の2種類の働き方があり、2交代制は夕方16:30〜朝8:30の約16時間勤務です。
約2時間の休憩時間が確保されており、仮眠を行えます。

一方の3交代制では、夜22:00〜07:00のように約8時間勤務で比較的に短めです。
とはいえこの3交代制を採用している施設は少なく、約9割の介護施設が2交代制を実施しています。

夜勤手当

夜勤を行うと夜勤手当が発生して日勤よりも多く給料がもらえます。
そもそも労働基準法では、22:00〜05:00に働いた際の労働賃金を25%以上割増するよう定められています。
また1日の労働時間が8時間を超えた場合、さらに25%の賃金の上乗せが必要です。
そのため夜勤ではこの2つの労働基準法が合わさり、4,000〜8,000円程の夜勤手当がもらえます。
むしろそれ以上にもらえる施設が多く、施設によっては1回の夜勤で10,000円以上もらえるところもあるのです。

介護職の夜勤で行う仕事内容について

夕食の手伝い

夕方出勤してはじめにする仕事は日勤者からの引き継ぎです。
その後に夕食の手伝いを行います。
夕食の手伝いは食事を配膳や食事介助、後片付けなどです。
服薬を必要とする人には薬をしっかり飲んでいただき、きちんと飲めているか確認しましょう。

寝る支度と準備

夕食が終わったあとは、寝る支度と準備を行います。
口腔ケアや排泄介助、着衣介助などを終わらせてから就寝していただきます。
就寝する時間は利用者ごとに異なるため、それぞれに適した対応を行いましょう。

夜間帯の排泄介助

夜間帯の排泄介助も忘れずに行いましょう。
夜間帯にトイレへ行きたい利用者はトイレへ誘導します。
夜間帯は利用者の意識がはっきりしていないため、細心の注意が必要です。
またトイレへ行けない人のおむつ交換をベッド上で行います。
少ない職員で取り組むので、夜間帯の排泄介助は意外とハードです。

安否確認の巡回

利用者が安全に生活できるよう、夜中に安否確認の巡回をします。
巡回は軽視されがちな仕事ですが、体調の変化を見落とさないようにする非常に重要な仕事です。
また夜間帯は利用者からのコール対応も行うため、気を緩めることはできません。

各種トラブル対応

夜間帯に各種トラブルが起こった場合は夜勤者が瞬時に対応します。
夜間帯の寝ている時間は体調の変化が起こりやすく、気を抜いて仕事をすると大事故につながる恐れがあります。
トラブルが起きても落ち着いて対応できるよう、緊急連絡先などを事前に確認しておきましょう。

事務仕事や備品補充

事務仕事や備品補充も夜勤者の大切な仕事です。
夜間帯の様子を記録したり、日勤の職員への引き継ぎ事項をまとめたりします。
備品補充の仕事内容は日中に使うペーパーやおむつの補充などです。
利用者が快適に生活するために必要な仕事ですので、気を抜かずに行いましょう。

朝の起床介助

朝方になると朝食に向けて起床介助を夜勤者が一斉に行います。
移乗介助や排泄介助、着衣介助、口腔ケアなどです。
少ない職員と限られた時間でこの起床介助を行うため、朝はかなり忙しいです。

介護職の夜勤の良いところや楽しいこと3つ

自分のペースで仕事ができる

夜勤の良いところは、自分のペースで仕事ができることです。
夜間帯は静かで職員の人数が少なく、誰にも邪魔されません。
また夜勤は1人で黙々とやる仕事が多いです。
そのため自分のペースで好きなように仕事を進められます。

給料が上がる

夜勤の良いところ2つ目は、給料が上がることです。
夜勤を行えば夜勤手当がもらえます。
夜勤手当は1回あたり4000〜8000円ほどで、夜勤をやればやるほど給料が上がっていくのです。
給料が上がればプライベートをより充実されられるでしょう。

連休気分を味わえる

夜勤のあとは連休気分を味わえます。
なぜ連休気分を味わえるのでしょうか?
それは、夜勤の次の日は休みの場合が多いためです。
夜勤は朝早くに終わってからまる1日自由に過ごせます。
さらに次の日も休みのことが多いため、夜勤後は毎回2連休の気分を味わえるのです。
この連休気分を味わいたいがために夜勤を行う人もいます。

介護職の夜勤のつらいことや怖いところ3つ

体力的にキツイ

夜勤のつらいところは体力的にキツイことです。
2交代制の夜勤の場合、最大で16時間という長時間労働を行います。
休憩が2時間あるものの1日に16時間働くのは、体力的にかなりキツイでしょう。
さらに日中ではなく夜間帯に行動するため、つらいと感じてしまうのです。

静かで暗くて怖い

夜間帯の施設は、静かで暗くて怖いと感じるでしょう。
利用者は基本的にぐっすり寝ていて、施設内はとても静かです。
そして職員の人数も少なめで心細い。
そんな中、懐中電灯を照らしながら施設内を巡回します。
施設内は真っ暗でシーンとしているため、不安を感じる人も多いでしょう。

生活リズムが乱れやすい

夜勤でつらいといわれるのが、生活リズムが乱れやすいことです。
夜勤では、普段寝ている時間の夜間帯に仕事をします。
人間は日中に起きて夜間に寝るよう、体内時計の設定がされています。
しかし夜間帯の勤務で、その体内時計のリズムを無理やり崩してしまうのです。
そのため、夜勤には生活リズムが乱れやすいというデメリットがあります。

まとめ|介護職の夜勤は悪いところばかりではない

今回は、夜勤の仕事内容、夜勤の良いところ悪いところについて紹介しました。
職員の人数や出勤の日数、勤務時間といった夜勤体制は施設によって様々です。
仕事内容は身体介護のほかにも事務仕事や安否確認などを行っています。

暗くて怖い、不安が沢山といわれる夜勤。
ですが悪いことばかりではなく良いところもたくさんあり、夜勤の方が楽という人もいます。
夜勤に対してまだ怖いという人は、ぜひこの記事を参考にして不安を解消しましょう。

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