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2021.02.17

介護職は無資格でも始められる?未経験者の仕事内容とメリットをご紹介

介護職は、無資格でも有資格者と同じように介護の現場で働くことができるということをご存じでしょうか。

一部の介助に制限はあるものの、無資格でも働きながら介護の知識や経験を得られるというメリットもありますが、一方でデメリットがあるのも事実です。

今回は、無資格で行える仕事内容、メリット・デメリットを紹介していきたいと思います。

介護職は無資格・未経験でも働ける!


介護職は無資格・未経験でも働くことができます。
身体介護や生活援助を有資格者と同じように行えるのです。
またバイトや派遣だけでなく、無資格で正社員になれる事業所もあります。

しかし、仕事内容や待遇は有資格者と全く同じというわけではありません。
行える介助に一部制限がかかったり、有資格者に比べて給料が低かったりなど、一定の違いがあります。
また無資格だと知識や経験がほとんどない状態なので、職場へ溶け込めずに苦戦する人がいるのも事実です。

無資格で介護職は始められますが、様々なデメリットがあります。
その両方をしっかりと理解してから働きましょう。
ちなみに無資格でも、働きながら資格を取ることはじゅうぶん可能です。

無資格でも大丈夫な理由は介護士不足

なぜ資格がなくても介護現場で働けるのでしょうか?

それは、介護士が不足している状態にあるからです。
日本は超高齢国家であり、年々高齢者の割合が増え続けており、高齢者の人数に対して介護職員が足りておらず介護士不足に陥っているのです。
しかも2025年には日本人口の4人に1人が高齢者となる計算となっており、約38万人もの介護職員が不足してしまいます。

この介護士不足の影響から、無資格でも現場で働くことができるようになっているのです。

無資格で行える仕事内容とは

無資格の方でも、排泄介助や食事介助といった身体介護、または居室の掃除や洗濯などの生活援助など、有資格者の指示があれば利用者の身体介護や生活援助を行うことができます。

つまり、無資格でも有資格者とほとんど同じ仕事ができ、現場でスキルと経験を身につけることができるのです。

無資格で行える介助の範囲は事業所によって様々で、無資格を受け付けていない事業者、無資格を歓迎している事業者など、方針やルールはそれぞれ異なります。
また、特別養護老人ホームやデイサービスは無資格で働ける事業所が比較的多めです。
一方、有料老人ホームや訪問介護では、無資格では働けない場合があるため事前に確認しておきましょう。

■無資格で行える仕事内容

  • 排泄介助
  • 食事介助
  • 入浴介助
  • 移乗介助
  • 居室掃除
  • 洗濯
  • 食事の手伝い
  • レクリエーション
  • 利用者との会話
  • 見守り
  • 一部介助の手伝い
  • 送迎業務
  • 事務仕事

介護職を無資格で働くメリット・デメリット

メリット

無資格で働くことへのメリットは、働きながら介護を学べることです。
お金をもらいながらスキルと経験を身につけられます。
また、働きたいと思ったらすぐに働けるのも良い点で、資格を取得ための時間や費用が一切かかりません。

デメリット

無資格で働くデメリットは、一部介助が制限されることです。
有資格者にしかできない介助もあり、自分の思う通りに動けない状況があるかもしれません。
また資格がないと現場で指示を出すことができませんし、給与も有資格者に比べると少ないです。

無資格でもらえる給料|資格を取得するたびに上がる


無資格で働いている方が貰える給与は有資格者に比べて低いです。
能力や知識に関係なく、資格を保有している方には資格手当が出るため給与が高いのです。
これは、建築業界や金融業界等、他の業界でも同じです。

■資格別の給料一覧

平成30年9月 平成29年9月 無資格との差
介護福祉士 313,920円 304,630円 約50,000円
実務者研修 288,060円 280,400円 約25,000円
初任者研修 285,610円 273,920円 約20,000円
資格なし 261,600円 252,490円

平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要|厚生労働省

無資格者に求められる3つのスキル

単純な向上心

無資格で働く上では単純な向上心が求められます。
覚える仕事内容や知識が非常に多いためです。
無資格者は介護の基礎知識がないまま現場に入るのがほとんどでしょう。
現場では基礎知識をもとに利用者の生活を支えるため、有資格者と同程度の仕事をするには自ら学ばなければなりません。
自分から勉強して知識や経験を吸収していく向上心が必要なのです。

素直に聞ける能力

人の話を素直に聞ける能力が無資格者に求められるでしょう。
介護の知識量や経験値は有資格者が勝ることがほとんどです。
現場ではそんな有資格者から仕事を教わる場面が多くあります。
素直に有資格者から話を聞いて、自分自身の成長に落とし込む素直さが必要となるのです。
また、素直に聞き入れて現場に順応できれば仕事をスムーズに進められるでしょう。

コミュニケーション能力

介護職を無資格で始めるには、最低限のコミュニケーション能力が必要でしょう。
人と人とが密接に関わる仕事だからです。
コミュニケーションをとおして利用者の介助や職員と連携を行います。
経験が不足しているなら意思疎通に注力することで、その経験の差を埋められるでしょう。
そのため最低限のコミュニケーション能力が必要なのです。

無資格で始めても働きながら資格を取れる


無資格で介護職を始めたとしても、働きながら資格を取得できます。

資格を取ることで、実務だけでは身につかない介護知識を知ることができ視野が広がります。同時に信頼性も見込めるでしょう。
また給料面が大きく向上するため早めの取得をおすすめします。
最初に取るべき資格は「介護職員初任者研修」です。介護の基礎知識が網羅できます。
その後は国家資格の「介護福祉士」を目指し、徐々にステップアップしていきましょう。

まとめ|介護職は無資格でも始められる?未経験者のメリットと仕事内容を公開

今回は、無資格で行える仕事内容、メリット・デメリットについて紹介しました。

介護職は無資格・未経験で始めても問題ありません。
仕事内容は有資格者とほとんど変わらず、利用者の身体介護や生活支援、レクリエーションなどを行えます。
とはいえ一部介助が制限されたり給料が低かったりと、様々なデメリットもあるので注意しましょう。

これからの日本は2025年問題もあり、介護士の需要は高まる一方です。
興味を持っている方は、今のうちに介護職を始めて、将来に向けてステップアップしてきましょう。

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