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2021.05.31

【親の介護】食事後の口腔ケアをスムーズに行う方法:5つのステップで手順を解説

口腔ケアのやり方がわからなくて不安になっている人はいませんか?

口腔ケアはご高齢者の健康を維持するためには必要不可欠です。

おろそかにすると誤嚥性肺炎などのリスクになるため、注意しなければなりません。

今回は、口腔ケアをスムーズに行う方法、口腔ケアで抑えるべきポイントについてご紹介いたします。

 

口腔ケアとは|健康を維持するための口内洗浄

口腔ケアとは、心身ともに健康であり続けるための口内洗浄のことです。

口腔ケアを行うのは口内を洗浄して清潔にするだけではなく、歯周病や誤嚥性肺炎といった病気を予防する目的もあります。

ご高齢者はただでさえ口内の唾液分泌量が低下しており、雑菌が繁殖しやすくなっています。

そのため口腔ケアをして口内の雑菌を取り除く必要があるのです。

 

また、口腔ケアをすることで口全体が稼働するため嚥下能力の低下の防止にもつながります。

口腔ケアは心身ともに健康を維持する大切な行為だといえるでしょう。

 

2種類の口腔ケア

口腔ケアには「セルフケア」と「プロフェッショナルケア」の2種類があります。

セルフケアはその名前のとおり、ご自身で口内を洗浄することです。

歯ブラシ、フロス、歯間ブラシなどを用いて行います。

ご自身で行うセルフケアは認知症の進行を防げるメリットがありますが、口内の洗浄を完璧に行えません。

 

そこで有効になるのがプロフェッショナルケアです。

プロフェッショナルケアでは、歯科医や歯科衛生士といった専門家が口腔ケアを手伝います。

より専門的なケアをすることで口内の歯石や雑菌を取り除き、ご高齢者の健康状態を維持できるのです。

口腔ケアをスムーズに行う方法:5つの手順

口腔ケアを行う準備

適切な口腔ケアを行うためには準備をしっかり行うことが大切です。

口腔ケアに必要な物の用意、ご高齢者の状態確認などがあげられます。

これらを怠ると誤嚥やトラブルの原因になるため、細心の注意が必要です。

 

口腔ケアに必要な物は以下のとおりです。

  • 歯ブラシ
  • 歯間ブラシ
  • フロス
  • 歯磨き粉
  • タオル
  • コップ
  • うがい受け
  • 使い捨て手袋
  • 入れ歯ケース
  • ポリデント

 

要介護度やご高齢者の状態によって準備する物は異なります。

その人に合った適切な準備を行いましょう。

 

口腔ケアを行う手順

準備が終わったら、いよいよ口腔ケアを始めていきます。

口腔ケアの手順は下記のとおりです。

  1. うがいを行う
  2. 声掛けをして歯ブラシをゆっくり口内にいれる
  3. 1本1本丁寧に磨いていく
  4. 歯だけでなく舌もきれいに磨く
  5. 磨き終わったらうがいを行い、口周りを拭く

 

うがいをして口内を湿らせることで汚れをスムーズに落とせます。

また「これから口腔ケアをする」という合図にもなるため、ご高齢者が感じる不安も減らせるでしょう。

歯磨き粉のつけすぎには注意してください。

歯磨き粉の味を嫌がるご高齢者もいるので、事前確認をしっかり取りましょう。

 

嚥下体操の重要さ

口腔ケアを行うことで嚥下能力の向上が期待できます。

それとは別に、「嚥下体操」という口周りの筋肉トレーニングがあります。

嚥下体操を行えば誤嚥性肺炎のリスクを減らし、嚥下障害の改善が見込めるのです。

 

具体的な嚥下体操のやり方は下記のような感じです。

  • 早口言葉
  • パタカラ体操
  • 口を開けたり閉じたり繰り返す

 

嚥下体操は食事前に行うことで、食事介助をスムーズに行なえます。

定期的に取り組むのが非常に大切です。

 

口腔ケアで抑えるべき3つのポイント

ここまで、口腔ケアのやり方と手順について解説しました。次に口腔ケアで抑えるべきポイントを紹介します。
口腔ケアのポイントは3つ。

  1. ご高齢者の自尊心を守る
  2. お互いの怪我に注意する
  3. できるだけご自身で行う

こちらのポイントについて、一つずつ説明していきたいと思います。

ご高齢者の自尊心を守る

口腔ケアで気をつけなければならないことは、ご高齢者の自尊心です。

介助する側からすると何気ない行為のようでも、口腔ケアをされる側は、今までできていたことができない、口の中を覗かれるなどの理由から、「恥ずかしいと」感じてしまう場合もあります。

そのため自尊心を守る行動を心がけましょう。

 

ご高齢者の自尊心を守る行動は下記のとおりです。

  • 口腔ケアを早く終わらせる
  • しっかりと声掛けする
  • 無理やり行わない
  • 丁寧に真剣に行う

 

お互いの怪我に注意する

口腔ケアではお互いに怪我に注意しましょう。

口内は非常に傷つきやすく、雑に口腔ケアをすると怪我をしてしまいます。

また、怪我をするのは介護される側だけではありません。

ご高齢者は口に歯ブラシを入れた瞬間、驚いて噛んでしまう場合があります。

怪我の予防としては、しっかりと声掛けをしてから口腔ケアを始めることです。

「これから口腔ケアを始める」という合図をすれば安全な口腔ケアを行えるでしょう。

 

なるべく自分自身でやってもらう

なにもかもを介護してしまうと、結果としてご高齢者のためになりません。

そのため口腔ケアはできるだけご自身で行ってもらいましょう。

ご自身で歯ブラシを持って動かすことで、身体機能を維持するリハビリになります。

口腔ケアは頭で考えながら行うため認知症の予防にもなるのです。

 

このように、口腔ケアをご自身で行ってもらうことには様々なメリットがあります。

できるだけご自身で行っていただきましょう。

 

まとめ|食後は必ず正しい口腔ケアを!

今回は、口腔ケアを行う方法、抑えるべきポイントを解説しました。

口腔ケアは口内を清潔にするだけではなく、健康状態の維持や病気の予防につながります。

食事後には正しい口腔ケアを行うことが大切です。

また嚥下能力の向上を図るためにも、食事前には嚥下体操を行いましょう。