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2021.01.14

関節が動かなくなる拘縮(こうしゅく)とは?予防方法と原因を徹底解説

「拘縮(こうしゅく)」という言葉をご存じでしょうか。
拘縮とは関節部分が凝り固まってしまい、手足の可動範囲が狭くなる状態です。
早めの予防や対策をしないと可動域の制限が徐々に拡大してしまいます。

そのためこの記事では、なぜ拘縮は起こるのかの原因と予防方法について詳しく解説します。
最後まで読めば、拘縮を深く理解できて適切な予防・改善が行えるでしょう。

拘縮とは|関節が固まって可動範囲が狭くなること

拘縮とは、関節部分が凝り固まってしまい手足が動きづらくなることです。
関節の動かせる稼働範囲が狭くなるので、伸ばしたり曲げたりすることが困難になります。

拘縮の状態によって名称が異なり、屈曲拘縮と伸展拘縮の2種類があります。
手足が曲がったまま動かなくなり、膝や肘を伸ばせなくなるのが屈曲拘縮です。一方、手足が伸びたまま動かない状態を伸展拘縮と呼びます。
いずれの拘縮も、食事がしづらくなる、歩行に難が見られるなど、日常生活に大きな影響を与えてしまうのです。
また、拘縮のほとんどは遺伝ではなく後天的といわれており、日頃送っている日常生活の中で原因が生まれます。

固縮(こしゅく)との違い

拘縮と似た言葉で固縮(こしゅく)という症状があります。
固縮は拘縮と症状が似ており、見分けることは難しいです。
関節部分とそのまわりが固まる拘縮に対して、固縮では筋肉の緊張が進むことでみられる筋肉硬直が起こります。
固縮は筋固縮とも呼ばれ、拘縮の原因となる場合もあるので注意が必要です。

拘縮の起こりやすい部位

拘縮は身体のあらゆる部位で起こりえます。
人によって個人差はありますが、特に起こりやすいといえるのは手指や肩、肘、膝、足、股の関節部分です。

拘縮が起こると日常生活に支障をきたします。

  • 食事をする際に箸を使えなくなる
  • 肩が上がらず着替えをしにくくなる
  • 立ち上がるときに苦労をともなう
  • 歩行する際にふらつきが見られる
  • 身体の隙間を上手く洗えない

上記は拘縮の初期症状にあたりますが、生活に十分影響を与えています。事前に対策をとるためにも、まずは拘縮の原因を見ていきましょう。

拘縮の原因|関節を動かす機会が減ったから


拘縮についてはざっくりと理解できたでしょうか?続いて原因を解説します。
拘縮が起こる一番の原因は、日常生活において身体の関節・筋肉を動かす機会が減ったことです。

なぜ身体を動かさないと拘縮が起こるのでしょうか?それは、筋肉を動かさないと筋力低下が起こるためです。
例えば、動くのが面倒だからとベッドに1週間横になり続けたとします。その横になっている間は筋肉を使うことがほとんどないので、筋力の機能低下が起こり続けます。
たったの1週間程度でも数十%の筋力低下が起こるといわれており、筋肉が固る固縮や拘縮へとつながってしまうのです。
参考:簡単なリバビリ知識|京都リハビリテーション病院

そのため関節や筋肉を動かさなくなると筋力低下を引き起こし、拘縮の原因となります。

拘縮を引き起こさない3つの予防方法

同じ姿勢をとり続けない

同じ姿勢をとり続けないことで拘縮を予防できます。
姿勢を長時間変えないでいると、筋肉や関節がこわばってしまいます。
また、身体を動かさないでいると血液やリンパの流れが悪くなり、血流障害にもなるので注意が必要です。
拘縮や血流障害を起こさなためにも、できるだけ一定時間ごとに姿勢を変えるようにしましょう。
寝たきりで寝返りのうてない方の場合は、時間を決めて体位変換を行ってください。

ストレッチを行う

拘縮対策にはストレッチが効果的です。
ストレッチをすることで、関節を幅広く伸ばすことができます。
また、一日に数分身体を動かすだけで筋力低下を防げるといわれており、身体を動かすのは高い効果が期待できます。
拘縮を防ぐためにも、ストレッチや身体を動かしましょう。

ポジショニングを行う

拘縮予防にポジショニングはとても大切です。
ポジショニングとは、クッションや枕を用いて身体に負荷をかけない方法のことです。
身体に負荷をかけない姿勢をとることで、筋肉や関節のこわばりを多少減らすことができます。

とはいえ、症状によって適切なポジショニングは異なるので、自治体が運営している介護相談窓口やケアマネジャーに相談しましょう。

まとめ|関節が動かなくなる拘縮とは?3つの予防方法と原因を徹底解明

今回は、拘縮の原因や予防方法についてお話しました。
拘縮とは、関節部分が固まってしまい手足が動きづらくなることで、日常生活に大きな支障をきたします。
身体を動かさない筋力低下が拘縮の原因なので、ストレッチやポジショニングを意識的に行う必要があります。

固縮や拘縮が悪化してしまうとそこから改善するのは、非常に困難です。
大切なのは拘縮が起こる前の予防になります。そのためにも本記事を参考にして、早めの予防を心がけましょう。

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