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2022.06.21

介護職が陥りやすい「燃え尽き症候群」とは?具体的な症状や予防策を解説

介護業界において今問題視されている「燃え尽き症候群」をご存じでしょうか。
昨日まで何の疑いもなかった人が急に燃え尽き症候群の疑いがある症状を発症し、仕事に支障をきたしてしまうことも少なくないのです。

そこで今回は燃え尽き症候群の具体的な症状やその予防法について解説していきます。

介護業界で問題視されている「燃え尽き症候群」ってなに?

燃え尽き症候群とは別名バーンアウトと言い、今まで熱心に物事に打ち込んでいた人が
極度の心と身体の疲労によって燃え尽きたかのように意欲や熱意を失ってしまって無気力になってしまうことを指します。
医学的には鬱病の一種とも考えられており、症状がひどい人は最悪の場合退職に追い込まれてしまうこともあるのです。

この燃え尽き症候群になってしまう人の多くは物事に対してとても熱心でまじめな姿勢を持っているという特徴があります。
その姿勢がどこかの局面で折れてしまったときにこの状態になってしまうことが多く観られるのです。

燃え尽き症候群には種類がある

燃え尽き症候群になるには主に3つの種類があり、その種類によって発症するまでの過程が異なります。

 

  • 熱狂型

熱狂型は物事に対する熱意が人一倍高く、自分自身を限界まで追い込んでいくという特徴があります。
その為、徐々に気持ちと身体のバランスがとれなくなってしまい、
うまく行かなかったり失敗してしまったりしたときの不満から燃え尽き症候群になってしまいます。

 

  • 挑戦不足型

挑戦不足型は物事で成果を上げることができずにそのままやりがいが無くなっていってしまい、
結果熱意を失って燃え尽き症候群にしまいます。

 

  • 疲れ果て型

疲れ果て型は物事を達成するための過程で疲れ果ててしまい、
疲れてしまったことによって物事に対する熱意ややる気が失われてしまって燃え尽き症候群になってしまいます。

 

このように燃え尽き症候群になる過程にはいくつかの種類があり、
これらはその人の考え方や性格、さらには身を置いている環境などによって大きく変わってきます。

介護業界で問題視されている「燃え尽き症候群」の兆候

燃え尽き症候群は何の前触れもなく急に陥ってしまうようにも設けられますが、実は そこにいたるまでの兆候があります。
以下のような症状が継続的に見受けられた場合は燃え尽き症候群を疑った方が良いかもしれません。

精神的兆候

  • ちょっとしたことでイラついてしまう
  • 好きだったことや趣味に対して関心が無くなる
  • 人との関わりを負担に感じる
  • プライベートでも常に仕事のことを考えてしまう

 

身体的兆候

  • 夜眠れなくなったり、朝起きられなくなったりする
  • 吐き気や倦怠感
  • 食べ物を欲しなくなったり、食へのこだわりが薄れてしまったりする
  • アルコールを摂取する頻度が増える

 

上記の中でも特に身体的な兆候は我慢できる程度のものが多く、多少感じたとしても介護の仕事を行う上で
「少し頑張れば」という気持ちで無理をしてしまい、結果燃え尽き症候群を助長させてしまうこともあります。

介護業界で問題視されている「燃え尽き症候群」の症状

燃え尽き症候群になった人は身体的に疲れているだけではなく心も疲弊していることから行動や言動が今までと異なる場合が多いです。
主に以下のような症状が一つでも見受けられたらそれは燃え尽き症候群になってしまった証拠かもしれません。

燃え尽き症候群の症状 ① 脱人格化

燃え尽き症候群になってしまうと周りへの気配りや思いやりが欠けてしまいます。
人と関わることに対して疲れを感じやすくなってしまい、
自分の意見を無理やり押し通してしまったり、人との関係を故意的に断ち切ろうとしてしまったりするのが特徴です。

燃え尽き症候群の症状 ② 情緒的消耗感

燃え尽き症候群になってしまうと自分の感情の変化に対して鈍感になってしまったり、仕事に行くのが面倒になったりしてしまいます。
介護における仕事は同僚や利用者とのコミュニケーションが大事になる為、多くのエネルギーを消費します。
そのエネルギーの消費に気付かずに自分のケアを怠ってしまうと燃え尽き症候群が進行してしまう可能性があります。

燃え尽き症候群の症状 ③ 個人達成感の低下

脱人格化や情緒的消耗感の悪化を放っておくと周りからの評価が段々と下がっていってしまいます。
これにより信頼関係が欠如し、本来の仕事のパフォーマンスができなくなることによって、
仕事ができない自分に対して不満を感じるようになってしまい燃え尽き症候群が悪化してしまいます。

介護業界で問題視されている「燃え尽き症候群」を防ぐ方法

燃え尽き症候群は深刻化してしまうと仕事を休んだり辞めたりという選択に追い込まれてしまう可能性がある症状です。
発症させないためにも以下の3つは普段の生活や介護の仕事をしている中で気を付けていきましょう。

燃え尽き症候群の予防策 ① 食事や睡眠など生活習慣に気を付ける

偏りのないバランスの良い食事や十分な睡眠は燃え尽き症候群の予防にとても重要な要素です。
また、適度な運動も心身を健康に保つために必要不可欠です。
シフト制の勤務や残業、夜勤も発生する介護の仕事は生活習慣が乱れやすいこそ意識的に気を付けることで長く仕事を続けることができます。

燃え尽き症候群の予防策 ② 適度に休みをとる

燃え尽き症候群になりやすい人は人一倍頑張り屋さんな人が多いです。
「休むのはだめ」と無理をしてしまう人も疲れていたり、体調が悪かったりするときは勇気をもって休みをとりましょう。
身体が資本な介護職だからこそ、休みを取るのも仕事の一環と認識しておきましょう。

燃え尽き症候群の予防策 ③ 自分の仕事を優先する

燃え尽き症候群になりやすい人は周囲の仕事を率先して手伝ったり、自分の許容範囲外の頼まれごとも引き受けてしまったりしがちです。
頼られることは勿論良いことではありますが、役割をきちっと分けて自分の仕事を優先できるように心がけましょう。

燃え尽き症候群は介護の仕事に熱心で思いやりがある人ほどなりやすい

燃え尽き症候群は仕事に対して一生懸命で、周囲の人に対して優しさを常に持っている人がなりやすいです。
ですが自分で自分のコントロールができなくなってしまうと好きだった介護の仕事も長く続けられなくなってしまうかもしれません。
それを防ぐためにも普段頑張っている自分を少し甘やかしてあげて心身のバランスをしっかりと整えていきましょう。

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